黒歴史を公開する勇気【野球話】

父ちゃんの話(タイガース)
父ちゃん
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藤川新監督誕生!ルーキー時代から引退までずっと見てきた選手が監督になりました。何だか不思議な感じ。引退後テレビの解説で見せた明瞭な頭脳を現場でも是非発揮してもらいたいです。

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我らの阪神タイガース

12/4:甲子園歴史館で「藤村富美男監督退陣要求書」が一般公開

昨日(12/4)より、甲子園歴史館にて「藤村富美男監督退陣要求書」が一般公開されました。

“あの”昭和の波乱の一幕を、あえてそのままに。

父ちゃん
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「黒歴史」を公開するという球団の決断に、素直に敬意を払いたいと思います。

まず「退陣要求書」とは何かを整理し、藤村さんのキャリア、彼が背負った「永久欠番」の重み、それから何故今このタイミングで公開に至ったのか――その背景を自分なりに考えてみました。

「藤村富美男監督退陣要求書」とはどんな文書か

1956年、13選手連名で出された退陣要求

この要求書は、1956年(昭和31年)11月20日に、当時の監督・藤村富美男さんに対して、金田正泰選手を中心とし、複数の選手たちが、解任/監督交代を求める連署文を球団に提出した連判状のことです。

ここには、13名の選手が名を連ねました。

吉田義男さん、小山正明さん、田宮謙次郎さんといった面々がありました。

「藤村監督排斥事件」と呼ばれた50日間の騒動

当時、球団側もこの騒動を「藤村監督排斥事件」と呼び、事態は約50日間にわたって続いたといいます。

長年“タブー視”されてきたこの文書が、この度球団90周年を機に公開されることになりました。

父ちゃん
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「史実に学ぶ」「裏も表も含めてタイガースの歴史を伝える」という強い意志の表れ、と感じます。

初代ミスタータイガース・藤村富美男という存在

打って守って投げて――背番号10のレジェンド

藤村さんは、1936年(昭和11年)に大阪タイガース(現・阪神タイガース)に入団。

内野手として長年活躍し、通算打率.300、224本塁打、1126打点と輝かしい成績を残しました。

投手としても活躍した時期があり、通算34勝をあげています。

不動の4番打者として、史上最強といわれた「ダイナマイト打線」を象徴する存在となりました。

長尺バット「物干し竿」とダイナマイト打線

また、通常の選手の長い37~38インチの長尺バットを使いて、本塁打を量産しました。

これは、藤村さんのトレードマークとなり「物干し竿」とも呼ばれました。

その強打と巧守で、「初代ミスタータイガース」と称され、多くのファンに愛されました。

さらに、背番号「10」は、後にも先にも藤村さん以外は誰も背負うことなく、唯一無二の背番号。

タイガースの永久欠番として、今日まで永く栄誉を讃えられています。

指導者としての個性と、選手とのすれ違い

だが、一方で指導者としては「個性の強さ」「独善的な采配」「選手起用の偏り」等により、選手との確執や不満が生じることもあったようです。

監督として再任された1955~1957年の時期に、その不満が頂点に達し、今回のような退陣要求にまで発展しました…。

昭和から戦後を駆け抜けた選手兼監督。

栄光と混乱、矛盾と挫折。

その全てを内包した人物です。

なぜ今、この“黒歴史”を公開したのか

光と影を含めて伝える「90周年」の決断

今回、90周年という大きな節目を迎えたタイガースは、歴史の光だけでなく影も包み込み、未来へ繋げる姿勢を示しました。

栄光の裏にある葛藤を、次の世代へ残す意味

「退陣要求書」の公開は、恐らく次のような意味合いを持つのではないか、と考えます。

  • 過去の過ちや、混乱を風化させず、球団の歴史の一部としてきちんと伝えること
  • 若いファンや次世代に、「栄光の裏にあった苦悩」を知ってもらい、チームの歴史に深みを持たせること
  • 現在、強いチームとして存在するタイガースが、「ただ勝つだけじゃない。過去とも向き合う覚悟がある」というメッセージ

父ちゃん
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“単なるの懐古趣味”ではなく、“歴史と現在を繋ぐ責任と覚悟”の表れだと感じました。

黒歴史を公開する勇気と、今のタイガースの強さ

お家騒動の時代から「常勝」を目指すチームへ

今回、「黒歴史」をあえて公開するという決断をしてくれた球団、そして関係者に、心から敬意を表したいです。

球団内では、当然賛否両論があったといいます。

タイガースといえば、この藤村さんの事件だけでなく、割と最近までゴタゴタが多く、お家騒動等と、マスコミにも面白可笑しく、ネタにされていた時期が長くありました。(スポーツ紙が急成長したのも藤村排斥事件が切っ掛けとも言われています。)

タイガースと同じく長い歴史を持つ、東の雄ジャイアンツと比較して、優勝回数で圧倒的に水を開けられているのも、こういった歴史が原因の一つとも考えられます。

勿論これで、全ての黒歴史を公開した訳とは思ってはいません。

でも、今回「藤村富美男監督退陣要求書」を公開した勇気。

父ちゃん
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“全てを含めて阪神の歴史”として受け止める姿勢が、今のタイガースの強さの根源なのではないか――そう感じました。

ファンとして、光も影も含めてタイガースを見守りたい

チームは、ここ3年で2度のリーグ優勝、2023年には日本一に輝きました。

「神ドラフト」といったドラフト戦略等、他球団も羨むチームに変貌しました。

父ちゃん
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こうした黒歴史を風化させず、そして学び、常勝チームを築く礎にして欲しいと願っています。

そして、今この瞬間も応援しているファンとして、これからもタイガースを、光も影も含めて、見守り続けたいです。

改めて「黒歴史を公開する勇気」に感謝を込めて…。

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