高代延博さん死去【野球話】

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【追悼】高代延博さん死去…71歳、現場を愛した野球人の早すぎる別れ

タイガースで、７年間コーチとして務められた、高代延博さんが71歳でご逝去されたというニュースが流れました。

病を隠して大阪経済大で指導…最後まで貫いた「現場主義」

近年は、大阪経済大の監督として学生たちを指導されていましたが、実はご自身が病を抱えていたことは公にはされていなかったそうです。

弱さを見せず、最後の最後まで現場の指導者であろうとした姿に胸が締めつけられます。

71歳ーまだ若いですよね…。

野球人としても、ひとりの人としても、まだまだこれから。

そう思うと、本当に残念でなりません。

智弁学園の大先輩

高代さんは智弁学園高校の出身です。

タイガースでは、村上投手、伊原投手、前川選手の大先輩にあたります。

甲子園で躍動する若虎たちを、どんな思いで見つめていたのか

甲子園に立つ若い選手たちの輝く姿を見て、高代さんはどんな思いを重ねていたのでしょうか。

野球への深い愛情を持った方だけに、後輩たちの活躍を心から喜んでいたと思えてなりません。

現役11年、そして指導者30年

現役選手としてはファイターズで10年、カープで１年、計11年間プレーされました。

そして引退後は、指導者としての道へ進まれました。

NPB６球団、韓国・ハンファ、日本代表でもコーチを務め、気付けば30年。

これだけ多くの球団から求められ続けるのは、技術だけではなく、人柄そのものが信頼されていた証だと思います。

まさに“野球職人”といった感じの方でした。

タイガースを支えた７年間

タイガースにやって来たのは2014年。

それまで球団との縁は無かったのに、就任から2020年まで７年間も在籍しました。

気がつけば、「気がつくといつも３塁コーチにいてくれた人」というくらい、当たり前の存在になっていました。

また、カープで指導をした金本知憲さんが監督を務めた際にはヘッドコーチも担いました。

虎党の脳裏に焼き付く「3塁コーチャーのグルグル」

そして何より記憶に残るのは、３塁コーチでの「グルグル」です。

「ちちんぷいぷい」（毎日放送）でも、高代さんを取り上げるコーナーもありましたね。

全身全霊の「行け！」「止まれ！」がタイガースの風景やった

小柄な体を目一杯に使って腕をグルグル回し、全身で走者に「行けっ！」と伝えるあの動き。

腕だけじゃなく、身体ごとリズムを刻むように回す姿が印象的でした。

ストップをかける時も、両手を広げて全身で「止まれ！」と訴える。

本当に頼もしい存在でした。

あのグルグルは、間違いなくタイガースの風景の一部でした。

黄金期の礎を築いてくれた名参謀へ、感謝を込めて

高代延博さんがタイガースでコーチを務められた時期は、惜しくも優勝には届きませんでした。

しかし、現在黄金期を迎えそうな、タイガースの礎を作ってくれた一人であることは間違い無いと思います。

改めて、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

どうか安らかに。

合掌。

頑張れタイガース！

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