大阪在住、男子二児の母ちゃんです。
ご訪問ありがとうございます。
現在年長の、ASD(自閉症スペクトラム)、ADHDと診断を受けた
長男の成長記録のブログです。
阪神タイガースが大好きな父ちゃんによる野球話もよろしくお願いします。
こちらの記事の続きになりますが、すったもんだの末、発達検査を受けてきました。
長男は4歳4か月の時に一度発達検査を受けています。
そして自閉症スペクトラム(ASD)の診断がつきました。
検査は紹介された違う病院で受けましたが、検査結果は転院前の主治医から聞きました。
その先生は、2年前に長男がASD、ひと昔前だとアスペルガーという診断名になるとおっしゃった先生です。
発達検査の結果を聞いたときの素直な感想
あれ?
これ、2年前と同じやん
と思うところもありますが、
成長してるやん!
と思うところもありました。
「検査中の様子」に書かれている姿は、家の中や療育中の長男そのものです!
素のままの状態で検査を受けたことは伝わるのですが、文章で見ると
おぉぅ・・・
と衝撃でした。
いつもの長男そのまんまなんですけどね・・・。
※以下に記載する内容は、いただいた検査所見を抜粋したものです。
検査中の様子
絵本を読んでいる時に職員から名前を呼ばれると返答はしますが、視線は絵本に向けられたままで職員の顔も見ません。
その後続けて検査者から話かけられると、顔をあげますが、すぐに視線を絵本に落とします。
その後も話かけられると返答しますが、聞かれたこととは違うことを急に話すなど、会話が嚙み合いにくいことがあります。
また、その間も視線はずっと絵本に向けられたままであることが多いです。
検査室への移動を促されると返事はするも、絵本を読み続けたままです。
他の職員から検査者が何と言ったかと問われると、少しして絵本を片付けますが、他の絵本に手を触れる等、次の行動に移りにくい様子です。
ただし、改めて検査室に移動することを伝えられると応じます。
検査への達成意欲は高く、記号を転記する作業では制限時間内に全て転記できなかったことを残念がる姿がみられます。
ただし、検査中は終始落ち着かない様子で、机上にあるゴミを見つけて指でこねたり、足の裏を床に擦り付けたり、立ち上がったりしています。
〈座ってね〉などの声かけにはすぐに従いますが、少し時間が経つと上記のような行動をとっています。
また、机上に鉛筆の芯を当てて遊んでいる時に〈机が汚れるからやめてね〉と言われると、今度は机を汚さなければよいと思ったからか似たような遊びを繰り返す姿からは、相手の話の本質に気づきにくいところがうかがえます。
検査所見(WISC-Ⅳ)
合成得点 | 90%信頼区間 | パーセンタイル順位 | 記述分類 | |
---|---|---|---|---|
全検査 | 128 | 121-132 | 97 | 高い~非常に高い |
言語理解指標 | 121 | 112-126 | 92 | 平均の上~高い |
知覚推理指標 | 134 | 123-138 | 99 | 高い~非常に高い |
ワーキングメモリー指標 | 100 | 93-107 | 50 | 平均~平均 |
処理速度指標 | 124 | 113-129 | 95 | 平均の上~高い |
このため、検査施行時の集中力や機嫌により結果が左右されることがあります。
用語解説
言語理解指数
言語概念形成、言語推理、環境から得た知識を反映する指標
知覚推理指標
非言語的な推理、空間処理、視覚と運動の統合能力を反映する指標
ワーキングメモリー指標
情報を記憶に一時的に留め、その記憶を使って何らかの作業や操作を行い、結果を算出する能力を反映する指標
処理速度指標
単純な視覚情報を素早く読み込む、順に処理する、あるいは識別する能力を反映する指標
合成得点
全検査IQと指標得点
90%信頼区間
90%の確率で本児の真の得点が位置すると考えられる数値の幅(いずれも標準的なレベルを100として算出した数値である)
パーセンタイル順位
同年齢の集団の中での本児の位置(中央値を50とする)
記述分類
同年齢の集団と比較した合成得点に基づいて本児の検査結果の水準を表すもの
総合所見
全検査のIQ128
全検査の合成得点が128(誤差を含んだIQの範囲は121-132)と、全体的な知的水準は平均より高い水準であることがうかがえます。
特に知覚推理指標の合成得点が134と非常に高い水準となっています。
一方で、ワーキングメモリー指標の合成得点が100と、得意なことと苦手なこととの間に大きな差が認められます。
言語理解指標
語彙は豊富で、身近な事物についてはことばで的確に説明することができます。
自分の経験を基に❝こんな時はどうする?❞という問いについて考え、自分のことばで説明することもよくできています。
ただし、2つの事物に共通する本質を推理する検査では、各々の事物の表面的な特徴に引きずられやすいところがあり、事物の本質とは異なることを解答することがあります。
問題の意図とは関係しないことに引きずられて、持っている能力を思うように発揮できないことがあるかもしれません。
知覚推理指標
最も得意とする分野で、平均より高い能力を有しています。
形態認知や空間把握は非常に得意です。
視覚情報を基に様々に推理する能力も高く、日用品といった複数の具体的なイラストから共通点を持つものをいくつか抽出すること、複数のイラストの配列パターンから規則性を推測することもよくできています。
ワーキングメモリー指標
最も苦手とする分野ですが、聴覚情報を保持したまま必要な情報を抽出し、頭の中で処理する能力は年齢相応に獲得しています。
ただし、指示内容を正確に理解していない状態で、自分が思い込んだままの方法で取り組む検査もあったことから、本来の能力はもう少し高い可能性があります。
ちなみに、算数の文章題を聞いて必要な情報を抽出し、式を組み立てて計算する検査では、平均を大きく上回る能力を発揮しています。
処理速度指標
単調な筆記作業を素早く、正確に取り組む能力も平均以上の水準です。
特に、記号やイラストの有無を認識して印を付ける作業スピードは速く、ミスも少ないです。
ただし、用紙一面に描かれたイラストを識別する検査では、全体をざっくりと見て目に付いたところから印を付けていく様子より、細部にまで十分に注意を払うことは苦手と思われます。
しかし、情報が整理されていて上からひとつずつ順に取り組むように求められた検査であれば、問題を飛ばすことなく取り組むことができています。
支援のポイントについては別記事でまとめる予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんの応援が力になります!
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